【JST/RISTEX】3/14(水)13:00~「人とAIが共進化する社会のデザイン~人文・社会科学の自然科学への関与」シンポジウム開催
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JST/RISTEX「人と情報のエコシステム」研究開発領域シンポジウム
「人とAIが共進化する社会のデザイン~人文・社会科学の自然科学への関与」ご案内
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■開催趣旨
AIや脳神経科学などの自然科学の進展は、近代以降の人間観―人間が自由意志をもって客体をコントロールしうるーを揺るがしはじめている。「主体」と「客体」の境界が曖昧になる中で、法制度の枠組みや幸福とは何かを問い直すAI時代の新しい研究開発が今求められている。
学術界の国際的な動向としては、19世紀後半の工業化以降の近代社会において分離が進んだ自然科学と人文・社会科学の連携体制の構築の必要性から、2018年にはICSU(国際科学会議)とISSC(国際社会科学評議会)の2つの組織が統合されることになっている。
こうした潮流の中、科学技術振興機構社会技術研究開発センターでは、2016年に「人と情報のエコシステム」領域を立ち上げ、AIが近代的価値にもたらそうとしている危機に応答すべく自然科学の知と人文・社会科学の知が連携した研究開発を推進してきた。本シンポジウムでは領域関係者が一同に介し、具体的な事例を基に2年間の研究開発の成果を議論し今後のより「良い」AI開発のあり方を提言する。
◆シンポジウム詳細:http://ristex.jst.go.jp/hite/topics/296.html
◆開催日時:平成30年3月14日(水) 13時00分~18時00分
◆開催場所:東京大学 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール
◆参加費・定員:事前登録制(先着350名)/参加費無料
◆参加申し込み:https://form.jst.go.jp/enquetes/hite_symposium_2018
◆プログラム:
13:00-13:10 開会挨拶・趣旨説明
國領二郎(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
13:10-13:15 来賓挨拶
原克彦(文部科学省研究振興局 参事官(情報担当))
13:15-13:55 特別講演 「人工知能の研究開発と人文・社会科学への期待」
安西祐一郎(日本学術振興会理事長、人工知能技術戦略会議議長)
14:00-15:10 パネルディスカッション1:「AIは本当に人を幸せにするのか」
安藤英由樹(大阪大学大学院情報科学研究科 准教授)
ドミニク・チェン(早稲田大学文学学術院文化構想学部 准教授)
尾藤誠司(国立病院機構東京医療センター臨床研究センター政策医療企画研究部臨床疫学研究室室長 )
大竹 暁(科学技術振興機構 上席フェロー)
モデレーター:國領二郎(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
15:30-16:40 パネルディスカッション2:「新しい技術開発に貢献するELSI(Ethical Legal and Social Issues)研究のあり方」
標葉隆馬(成城大学文芸学部マスコミュニケーション学科 専任講師)
新保 史生(慶應義塾大学総合政策学部 教授)
小長谷明彦(東京工業大学情報理工学院 教授)
モデレーター:城山英明(東京大学大学院法学政治学研究科・公共政策大学院教授)
16:45-17:55 パネルディスカッション3:「AI時代の「責任・主体」を心理学・法学・哲学の観点から検討する」
葭田貴子(東京工業大学工学院 准教授)
稲谷龍彦(京都大学大学院法学研究科 准教授)
松浦和也(秀明大学学校教師学部 講師)
松原仁(公立はこだて未来大学複雑系知能学科 教授)
モデレーター:信原幸弘(東京大学大学院総合文化研究科 教授)
17:55-18:00 閉会の挨拶
津田博司(科学技術振興機構社会技術研究開発センター企画運営室 室長)